導入事例 風間薬局様

CASE08

患者様のお問合せが信頼を獲得するチャンスに

長野県長野市
門前薬局 (医院) 面薬局 地域密着
取材日:2014年02月

投薬後の患者様からのお問合せ。高齢化が進むなか患者様が勘違いされているケースも少なくない。「風間薬局」ではauditに保存されている監査履歴を確認し患者様に最適な対応を行うことで、患者様からの信頼を獲得している。

風間薬局
(有限会社アイ.エス.ディー)
石田 和男 様(管理薬剤師)

一歩踏み込んだ服薬指導の実現

日本アルプスや八ヶ岳、日本有数の山々に囲まれ自然豊かな長野県長野市。この地で「風間薬局(有限会社アイ.エス.ディー 石田 和男 様/管理薬剤師)」は「調剤監査支援システム audit」を活用し、精確な調剤と丁寧な服薬指導を実践することで地域の患者様から厚い信頼を得ている。

1993年、風間薬局は対面する内科医院の院外処方実施に伴い開局した。当時は医薬分業率が15%程度であり、まだまだ調剤薬局が珍しい時代であった。薬局名は「風間薬局」。地名を薬局名に付け、かかりつけ薬局としてこの地域の患者様の頼りになる薬局にしたいとの思いを込めた。内科と耳鼻科の門前薬局ではあるが、幹線道路沿いの立地から面薬局としての機能も果たしている。100ヶ所以上にも及ぶ医療機関の処方箋を受けるため在庫薬は2,000を超え、複数のジェネリック医薬品や規格違いの薬剤も数多く取り揃えている。1日に100~120枚の処方箋を扱い、薬剤師4名、調剤事務2名の常務スタッフが連携しながら丁寧な応対を行っている。

投薬カウンター

「経営上最も恐れていることは地域からの信頼を失うこと」と語る石田氏。より精確な調剤を実現するため監査システムを探していた折、auditを紹介された。薬の種類と数量が同時に監査可能で、薬局に馴染むコンパクトさを兼ね備えているとの理由で導入を決定した。導入後、風間薬局では監査履歴を有効に活用している。患者様から投薬に関するお問合せがあった際は、必ず監査履歴を確認するという。履歴には投薬した結果が残っているため、自信を持ってお問合せに応じることができる。また、患者様の高齢化が深刻化する昨今、『薬剤師の想定を超えた勘違い』をする患者様も多くなっている。このような状況でも冷静かつ適切に対応するため、auditを導入することは大変有意義であるという。患者様の言葉を鵜呑みにして再投薬をせず、お問合せの背景や原因をしっかり把握し、最適な対応をすることを心掛けているという。薬局に対する不安を抱えてお問合せに来る患者様が、帰る際にはすっかり不安を解消し薬局の対応に信頼感すら感じることもあるのだ。投薬間違いの心配がなくなり、さらに監査の履歴が残っている安心感により、「一歩踏み込んだ服薬指導を行うことができるようになった」と同氏は力を込めた。

調剤室の様子

「忙しい薬局こそauditを使うべき」と語る石田氏。来局患者数や在庫薬の多い同薬局では、細かな表記や類似したヒートの取り扱いに神経を使っていた。auditでの監査は人間の目よりも速く精確でさらに履歴を残すことができるため、薬剤師の気持ちにも余裕が生まれることを実感している。「全ての薬局がauditを導入すべき」と同氏は最後に力強く語った。

開局から約20年、風間薬局は初志に違わず患者様から厚い信頼を寄せられている。今後もかかりつけ薬局として地域の健康を支え続ける。

auditを操作するスタッフ