導入事例 てる薬局蟻ヶ崎店様

CASE29

患者様一人ひとりと信頼関係を築くために

静岡県富士市
内科 医院 地域密着
取材日:2016年07月

「安全に薬をお渡ししたい」「スタッフが安心して働ける場所にしたい」と考えていた赤羽氏。「理想通りの機能を兼ね備えたaudit」と衝撃の出会いをし、即座に導入を決めた。

てる薬局 蟻ヶ崎店
赤羽 和香 様(管理薬剤師)

地域の健康サポーターとして

長野県最大の面積を誇る松本市。西に飛騨山脈、東に筑摩山地が広がり、その雄大な自然は四季を通じ様々な表情を見せる。市街地には歴史的建造物も多く残り、当時の面影は訪れる人々を魅了している。同市のシンボルである国宝松本城からほど近くに「てる薬局 蟻ヶ崎店(赤羽 和香 様/管理薬剤師)」はある。

赤羽氏は製薬メーカーのMR、地元埼玉での非常勤薬剤師を経て、2014年8月この地にてる薬局 開智店を開局した。自分の薬局を持ちたいとの想いを強くしたのは、勤務薬剤師時代に経験した『もどかしさ』があってのことだ。患者様のためにしたいと思ったことが、上司に意見を仰ぐ過程で実現できなくなることが何度もあったそうだ。「患者様の要望へすぐに応えたい」という熱い想いがつまった『てる薬局』。薬局名の由来である『地域の患者様を照らす存在』になるべく、この地で2店舗を経営している。細やかな気配りとシンボルマークの太陽のような親しみやすい雰囲気が来局する方々に安らぎを与えている。

投薬中の様子

馴染みの少ない土地での薬局経営に苦労を感じることもあったが「地域住民から頼りにされることが増え喜びを感じている」と同氏は現在までを振り返る。常に投薬カウンター前に座り来局する方を出迎える同氏。その明るい笑顔と気さくな挨拶に、患者様もにこやかな表情で応える。同薬局は患者様が話をしやすい空間づくりを実践しており、現在では自ら相談にくる患者様も増えたという。また、2016年1月に開局した『蟻ヶ崎店』には一般的な薬局では見られないものがある。まるでおしゃれなカフェを思わせる入り口をくぐると、野菜や米、旬の果物のほか手作りの小物たちが置かれているのだ。「『薬を受け取る場所』ではなく、処方箋がなくとも来局でき何でも相談できる場所でありたい」との想いからこのような試みを行っているそうだ。効果は絶大だそうで、買い物客が健康相談に訪れ、さらには処方箋を持参するようになったケースもあるという。

「患者様ごとに状況が違うのは当たり前。要望を引き出し柔軟に対応することで信頼関係を築きたい」と語気を強める同氏。患者様の笑顔からは同薬局へ寄せる信頼が伺える。

待合と投薬カウンター(写真左下が野菜)

患者様の安全のため、スタッフの働きやすさのため

2店舗目を開局するにあたり、「安全に薬をお渡ししたい」「スタッフが安心して働ける場所にしたい」と考えていた同氏。展示会にて「理想通りの機能を兼ね備えたaudit」と衝撃の出会いをし、即座に導入を決めたそうだ。ジェネリック医薬品の取り扱いが8割を超える同薬局。導入後auditが類似した先発薬や、メーカー違い薬品の取り間違いを発見することもあるそうだ。監査結果が音でもわかるため、スタッフ全員が安心感をもって業務に臨めるという。また問合せに対しては履歴写真を確認してもらうことで納得してもらいやすくなったそうだ。さらにスタッフ間のコミュニケーションが円滑になったことを実感している同氏。auditで監査したスタッフが「私は正しい薬を取った」と自信を持つことで、心に余裕を持ち次の業務に取り掛かれることはaudit導入による大きな効果だという。同薬局にとって「auditはなくてはならない存在」と同氏は笑顔で語った。

農作物や小物の作り手から喜びの声が届くという同薬局。作り手は、自分の作ったものが人を喜ばせていることにやりがいや生きがいを感じるそうだ。作り手と買い手の間に交流が生まれることもあるようで「てる薬局が地域の人々をつなげる場になっているのが嬉しい」と同氏は目を細める。これからもてる薬局は地域住民の健康サポーターとして、交流の輪の中心として地域の笑顔を増やしていくだろう。

auditを操作するスタッフ