導入事例 株式会社キリン堂様
これからの医療業界で大きな役割を担うであろうドラッグストア。「株式会社キリン堂」は全店舗へauditを導入した。調剤ミスの減少のみならず店舗間の均質化といったチェーン店特有の課題も改善し、利用者へさらなる安心・安全を提供している。
現状・将来を見据え、間違いの無い選択『audit』
1955年、キリン堂は大阪市都島区に創業した。当時より『未病』『医食同源』をテーマにカウンセリング販売を行ってきた。総店舗数344店舗を誇る現在も、店頭での健康フェアやセミナー等を通じて食生活や生活習慣などの相談に対し適切なアドバイスを行っている。セルフメディケーションが叫ばれる最近は、調剤併設型店舗への移行も強化しており、地域のニーズに積極的に対応する西日本を代表するドラッグストアチェーンである。
「全ての調剤店舗へ調剤監査システムを導入する!」決断したのは西村 弘美男氏(取締役・医療事業本部長 兼 調剤運営部長)だ。現在は調剤薬局運営の全般を担っている同氏だが、キリン堂入社前の経歴は異色だ。大学卒業後、薬剤師資格を携え三井物産に入社した同氏。医薬品バルクの輸出入業務にあたったほか、関連会社である大手調剤薬局チェーンの東京1号店の立ち上げにも尽力した。その後調剤業界の名だたる企業で代表や顧問を歴任し、アメリカへ調剤機器の販売を始める等、あらゆる分野で道を切り拓いてきた『新事業請負人』でもある。その『確かな目』でキリン堂入社後も様々な革新を進めている。
「安心・安全は調剤事業の永遠のテーマ」と語る同氏。現役職就任以降、毎日のように報告される調剤ミスを「なんとかして無くしたい」と考えた。以前の勤め先で採用されていたピッキング支援システムも検討したが、現場での運用の手間や患者様の待ち時間を懸念し導入にまでは踏み切れなかった。「技術進歩が著しい現代、もっとよい製品があるのでは」と考えていた矢先auditに出会ったという。「こんなにいいものがあるのか」と、そのとき受けた印象を笑顔で語る同氏。機能や性能のみならず、『物流システム世界No.1のダイフク』製品ならば「技術面・サポート面ともに信頼できる」と考えauditの導入を決めたとのことだ。導入後、ミスの報告が格段に少なくなり、その効果を実感している。また、店舗の均質化を図ることもできたそうで、「ヘルプや人事異動といった職場環境の変化に起因するミスも未然に防いでいる」とaudit導入の副次効果にも手応えを 感じている。
健康サポート薬局の担い手としてのドラッグストア
これからの医療業界を見据えたとき「ドラッグストアが担う役割は更に大きくなる」と同氏は語る。健康食品などの豊富な品揃えを武器に『未病』の段階から利用者の健康をサポートする存在であり、OTC医薬品も提供するセルフメディケーションの担い手でもあるからだ。更に、処方箋を持たずとも気軽に入店し薬剤師に相談できることは利用者に『かかりつけ』として選ばれるのに優位であるとのことだ。
キリン堂薬局伊丹鴻池店へ目を向けると、待合スペースで患者様の検査値を確認しながらじっくりと話を聴く的場氏(薬局長)の姿があった。投薬の際には「患者様の健康状態を包括的に判断することを意識している」と爽やかに語る。auditは店舗で働く薬剤師にとっても心強い存在になっており、導入後はヒューマンエラーがほとんどなくなったそうだ。。
1000年生きるという神聖な動物『麒麟』を社名に掲げ、人々に健康を提供することによりすばらしい世の中の実現を願う同社。これからも業界の『麒麟児』たるべく革新を続けていく。