導入事例 スター薬局様
ジェネリック医薬品、包装変更、規格違い等、注意喚起しても発生するヒューマンエラー。「スター薬局」ではauditを用いてヒューマンエラーによる調剤過誤リスクを克服している。システム化により精確かつ効率的な業務品質を実現し、患者様とコミュニケーションに多くの時間を割いている。
一般名処方・ジェネリックの比率が高くても安心して監査
日本最古の学校「足利学校」で知られる栃木県足利市。その歴史から全国的に学び舎のまちとして知られている。また、国宝の鑁阿寺(ばんなじ)をはじめ数多くの文化財を誇る市でもある。地域独自の文化と自然豊かなこの地で「スター薬局(有限会社マスヤマメディカル 茂木 正浩 様/管理薬剤師)」は「調剤監査支援システム audit」を積極的に活用し、丁寧なコミュニケーションと正確な投薬で患者様の治療にあたっている。
スター薬局の系列店舗では、かねてより情報誌や展示会などで過誤防止の機器に関する情報を収集し、調剤過誤リスクへの対策を講じている。例えば投薬カウンターの撮影等を行ってる店舗もある。スター薬局でも独自に効果的な過誤対策を模索しており、業界誌でauditの記事を見つけた。導入にあたっては他のシステムはもちろん、audit利用ユーザーの見学など周到に比較検討した。同薬局では常時約800種類の薬剤を扱っており、そのうち約4割がジェネリック医薬品の調剤である。先発品や他薬品との取り違いが多いとされるジェネリック医薬品だが、auditを利用することで間違いを発見することがあるという。従来の調剤業務に監査システムを加えることで、規格の見間違いやヒート変更による思い違い、それらに伴う調剤過誤を効果的に阻止している。
2001年4月、スター薬局は足利市小俣に開局した。群馬県との県境に位置しているため、栃木県内のみならず他県の医療機関に通院する患者様もよく来局する。1日当たり約70枚の処方箋を扱い、在宅医療への取り組みも行っている。薬剤師2名、調剤事務2名が在籍しており、店舗が混雑する日には本部から薬剤師が手伝いに訪れる。大通りから入った細い路地に面する店舗ではあるが、途切れることなく患者様が来局する。その様子からは地域のかかりつけ薬局であることが伺える。温かい心配りとコミュニケーションが患者様に居心地の良い空間を提供しているのだ。
薬剤師のシフトに左右されない業務品質を実現
「調剤よりも、患者様と接する時間を長く持つべき」と語る茂木氏。投薬にあたる薬剤師全員が質の高い服薬指導を行えるよう心掛けている。店舗では2次元コードを利用した処方箋入力や錠剤一包化分包機導入により、迅速な業務を行っている。このようなシステムに加えて、audit導入により正確かつ効率よく調剤できるようになったことで、患者様と容態や経過についてじっくり話す時間を持てるようになったと導入の効果を語った。また、スター薬局を含む系列6店舗では、店舗間で薬剤師のローテーションを行っている。薬局の形態や扱う薬の違いから様々な経験を積むことができる一方で不慣れな店舗業務による調剤過誤リスクが懸念される。スター薬局ではauditを積極的に活用し、どの薬剤師でも同様に正確な調剤が行える環境を整えることで調剤過誤リスクを克服している。高い業務品質を実現している同薬局にとって、調剤監査だけでなく店舗運営においても「auditは欠くことのできない存在である」と同氏は語った。
現状に満足することなく挑戦し続けるスター薬局。これからも地域のかかりつけ薬局として地域に安心を与え続ける。