導入事例 品川薬局 萩丘店様
繁忙時にauditの威力を実感しているという「品川薬局 萩丘店」。以前に比べ患者様からの問い合わせが目に見えて減ったという。効率的に正確な調剤を行えるようになったことで、患者様との会話、処方箋監査に多くの時間をさけるようになった。
繁忙時ほど威力を発揮
静岡県浜松市。同県西部にある人口約80万人の政令指定都市だ。東海道の要衝にあり、家康の天下統一への足がかりとなった浜松城を中心に、城下町、宿場町として栄えてきた。オートバイやピアノメーカーの本社があり、現在は工業の町としても知られている。そんな浜松市の中心部である浜松市中区に「品川薬局 萩丘店(品川 彰彦 様/管理薬剤師)」はある。
製薬メーカーや病院に勤務していた品川氏。1997年2月に地元浜松に戻り、品川薬局萩丘店を開局した。薬剤師2名、調剤事務2名の体制で、一日約70枚の処方箋に対応している。待合室にはOTC医薬品やセルフ健康チェックの機械が据えられ、地域に根差した薬局であることが感じられる。
「人の目による監査には限界がある」と語る同氏は、以前より監査支援システムの必要性を感じていた。ジェネリック医薬品の増加や一般名処方の普及により、先発品とジェネリック医薬品の取り間違えに対する不安が出はじめた頃に「調剤監査支援システム audit」と出会った。薬種と数量の照合を同時に判定できることが導入の決め手になったという。
本システムの導入後は、先発品とジェネリック医薬品の取り間違え、規格違いといった思い込みによるエラーが減り、調剤ミスに加え、レセプトコンピューターの入力ミスも同時に見つけられるようになった。繁忙時は、患者様を待たせまいと急ぐがゆえにヒューマンエラーが起こりがちだが、新しい業務手順は敬遠される。しかし、同薬局ではそういう時こそauditの威力を実感している。「実際に使いはじめて、有用性を改めて実感した」と同氏。「監査支援システムを使うことで得られる安心感は大きい」と続けた。
効率的に正確な調剤を行えるようになったことで、以前に比べ患者様との会話、処方箋の相互作用や重複投与の確認などにより多くの時間をかけることができるようになった。また、auditを導入してからは、患者様からの問合せが目に見えて少なくなったという。エラーを起こさないことで患者様からの信頼は自然と得られると同氏は語る。監査の記録を残せるという点においても、患者様からお問合せがあった場合、さかのぼって確認できるため、薬剤師の安心感は大きいという。
浜松市の方言で「やらまいか」という言葉がある。何事に対しても「やろうじゃないか」というチャレンジ精神を表す言葉だ。新しい仕組みを積極的に取り入れ、局内の業務改善を行う同薬局はまさに「やらまいか」を体現しているといえる。これからも地域の患者様の健康を担うかかりつけ薬局として、当地で活躍し続けていく。