導入事例 ツケダ薬局 本店様
監査したものに間違いはないかという疑心暗鬼のなか業務を行っていた。実際に投薬時に間違いに気づくこともあった。投薬後のふとした瞬間に正しく出したか不安に駆られ、このままでは「メンタルが持たない」と感じていたという。
患者様との会話にゆとりをもって対応
北海道の南西部に位置し、鉄の街として栄えた室蘭市。室蘭港のシンボルである白鳥大橋のイルミネーションと港の周囲に林立する工場群の保安灯が織りなす夜景は、近年の「工場萌え」をリードする「むろらん夜景」として注目されている。室蘭の陸の玄関口である東室蘭駅のほど近くに「ツケダ薬局 本店(有限会社ツケダ薬局 代表取締役 附田 英伸 様)」はある。
1984年、附田氏の実父がツケダ薬局を開設した。現在はパートを含めて薬剤師3名、事務4名の体制で、1日約50枚の処方箋を受けている。門前のクリニックのみならず、様々な医療機関からの処方箋が持ち込まれ、幅広い処方に対応するため、約1,500種類の薬品を在庫している。また、物販から始まったという同薬局は、漢方やサプリメント、OTC医薬品の取り扱いも豊富である。お薬や健康、街の医療機関のことなど気軽になんでも相談できる薬局として当地の健康を支えている。
同薬局の目指す薬局像は「顔の見える薬局」だ。毎月発行されるダイレクトメールを楽しみにしているお客様も少なくない。お客様の話をじっくり聞き、共に考え一緒に決めていく応対を実践している。いまや、薬の情報はインターネットで簡単に調べられる時代だ。患者様が医者に相談できずに、独自の判断で飲むことをやめて欲しくない。「薬を飲まないことによる不利益は大きい。活きた薬の情報を提供していきたい」と熱い思いを語る。
また、「人間がやることなので、どうしてもミスは出てしまう」と同氏。「ひとりで一連の作業を行うと、思い込みにより間違いに気づけない」と続ける。ヒトの監査と機械の監査、どちらも 重要だと語った。
以前は、監査したものに間違いはないかという疑心暗鬼のなか業務を行っていた。実際に投薬時に間違いに気づくこともあったそうだ。また、投薬後のふとした瞬間に正しく出したか不安に駆られ、このままでは「メンタルが持たない」と感じていたという。「調剤監査システム audit」を使って監査することで、種類・数量をチェックできるとともに、監査記録が自動で残る。それによる安心感は大きいという。確実に正しいものを投薬にまわせることはもちろん、患者様からの問合せにも心にゆとりをもって対応できるようになったそうだ。また、想定していなかったメリットもあった。「監査の手間を機械に任せられることで業務が効率化できた」と語る同氏。「服薬指導などの大切な業務に時間がかけられるようになった」と笑顔で語った。
お客様ひとりひとりに寄り添い問題を一緒に考えるツケダ薬局。西洋医学のみならず東洋医学の視点を取り入れ、複合的な角度からお客様のつらさに向き合っている。人と人とのつながりを大切にし、当地の健康を支える同薬局はこれからも「町の保健室」としてあり続ける。